大うつ病性障害(MDD)の治療用ウェアラブルデバイスとモバイルアプリを開発する、イギリスのスタートアップFlow Neuroscienceが、Khosla Venturesから130万ユーロを調達しました。これまでクリニックでしか提供されていなかったうつ病のための脳刺激治療を、より手軽に提供できることを目指しています。
同社が開発するヘッドセット型のデバイスは、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)により脳の特定の部位を刺激します。またアプリでは、患者の睡眠や食事、運動といった生活習慣に対するアドバイスを提供するとのことです。現在同社のデバイスはCEマークを取得しており、イギリス及びスウェーデンでのみ利用可能となっています。
2019年3月には国内においても、NHKがtDCSを自宅で行えるデバイスについて報道しました。一方で、同報道に対し、日本臨床神経生理学会は一般ユーザーが集中力向上などの目的で自らで行うことに対し、効果立証のためのエビデンス不足と安全性の検証不足を指摘し、注意喚起を行なっています。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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