GVのファウンダーで元CEOのBill Maris氏が、2017年5月に新たにヘルスケアとセキュリティに特化した、1億6000万ドル規模のベンチャーファンド「Section 32」を立ち上げ、半年で投資を終了したことを明らかにしました。またこの度初めて投資先を公開し、2号ファンドの組成に取り組むと発表しました。
Bill Maris氏は連続起業家で、複数の会社を立ち上げた後、Googleで新規事業の立ち上げに従事。その後Googleのベンチャー投資ファンド「GV」を立ち上げ、投資家としてUberやNestへの投資を行った実績を持ちます。彼は脳科学の専門で、Theranosの投資に難色を示した最初の投資家でもあり、GVは数々のすばらしいヘルスケア企業に投資をしてきました。
今回発表した、Section 32の投資先13社のうち、ヘルスケア企業は以下の通りです。
- Arsanis:感染症治療のための抗体を用いた治療法の開発
- Teckro:治験のための医療機関と患者のマッチング
- Auris:肺がん治療
- BloomAPI:患者が医療データにアクセスできるようにする
- Celurarity:胎盤を利用した抗体生成
- Eatsa:サラダボウルレストラン
- Embark:犬用23andMe
- Freenome:ガン検査
- Neocis:歯科手術ロボット
- NorQuin:グルテンフリー原料開発
参照:Bill Maris Takes Stage for 2nd Act, Says New Fund Mostly Committed
Author Profile

- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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