Googleがシアトルのヘルスケアスタートアップ「Senosis Health」を買収したと、GeekWireが報じました。
Senosisはスマートフォンそのものを、様々な身体データを収集するモニタリングデバイスに変えるという大きな構想に取り組んでいます。同社はワシントン大学の教授であるShwetak Patel氏によって設立されました。同氏は2010年にZensi(住宅エネルギーのモニタリングスタートアップ)をルータメーカーのBelkinに売却し、その5年後にWallyHome(環境センサーのスタートアップ)をSearsに売却した経験を持つ連続起業家で、研究者です。
複数展開しているプロダクトのうち、HemaAppは、血液を採取する必要なしに貧血や栄養失調などの状態を検出できるサービス。スマートフォンのカメラを使用してヘモグロビンを測定することができます。
この他にも、スマートフォンのカメラとフラッシュを使い、皮膚に吸収された光の波長を調べることで乳児の黄疸を検出できるBilicamや、スマートフォンのマイクを使い、肺機能の検査ができるサービスを開発しています。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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