患者情報プラットフォームPatientPingが1億4000万ドル調達ー患者教育事業を拡大

 

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マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く、PatientPingがSearchlight Capital PartnersとSilver Point Capitalから1億4000万ドルの資金調達を行なったと、MobiHealthNewsが2017年6月末に報じました。同社は2015年11月にGoogle VenturesやSV Angelらから960万ドルの資金調達を行なったあと、2016年12月にはAndreessen Horowitzといったトップティアの投資家から3160万ドル調達しています

 

PatientPingは医療機関同士の連携を促進するために、医療従事者に対し、医療情報や患者情報を共有できるプラットフォームを構築しています。米国では政府の方針として、地域の医療機関同士の情報連携が重視されており、地域の様々な医療機関が一つの診療グループとして連携することで特別な保険支払いプログラムに参加することができるACOsという仕組みがあります。ACOs認定を受けた医療機関同士はカルテなどにより診療グループ内における情報共有を行っていますが、PatientPingによってよりリアルタイムに必要な情報を安全に把握することができるようになります。現在このPatientPingのプログラムにはおよそ31,000もの診療所と1,000もの病院が加入しています。

 

さらに同社は2016年より、医療従事者間の情報共有だけでなく患者教育のためのプラットフォームを提供しています。昨年1月にはAmerican Heart Association(アメリカ心臓協会)と協働で教育コンテンツの配信を開始しました。11月には、デジタルサイネージ事業を展開しているMedCenterDisplayを買収し、診察室に壁掛け式で設置できるタッチスクリーンを患者教育のために提供を開始しました。

 

参照記事:PatientPoint raises $140M to expand digital patient and physician education footprint

Author Profile

吉澤 美弥子
吉澤 美弥子Twitter:@miyakomx
慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。外資系証券会社の株式リサーチ部で、TMT市場に関わる調査アシスタントなどを経て、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタル、500 Startupsの日本ファンドに務める。