データを活用した医療保険のClover Health、時価総額12億ドルでGVから調達

 

2017年5月、医療保険スタートアップ『Clover Health』がGVから時価総額12億ドルで1億3000万ドルを調達しました。既存投資家にはSequoia Capitalらトップ投資家も名を連ね、今回のラウンドにも参加しています。

 

医療費を抑制し、より加入しやすい保険料設定を実現

Clover Healthは医療データを活用し、保険加入者に有効な予防ケアや在宅ケアを提供することで、医療費を抑制している民間の医療保険会社。

保険が適用されるネットワーク内だけでなく、他の医療機関も利用できるPPO(Preferred Provider Organization)として保険を展開しています。PPOはネットワーク外の医療機関では保険が適用されないHMOよりも保険料は一般に高くなりますが、PPOの方が利用できる医療機関の選択肢が増えるというものです。HMOより多くの保険料を支払っていても、ネットワーク内外の医療機関で自己負担額が異なるため、なかなか低所得の家庭でPPOに加入することはできませんでした。そこで適切な予防介入をすることで医療費・保険料を下げているClover Healthは、より多くの人が加入できるPPOになるのではないかと期待を集めています。

同社はこれまでの調達を含めると、総額で4億2500万ドルを調達しています。現在ニュージャージー州で展開していますが、10月までに提供地域を3州に拡大していくとのことです。

 

ヘルスケア領域に活発に投資する、GoogleのCVC

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Googleが単独出資するベンチャーキャピタルGV(前Google Ventures)では、医師で連続起業家のKrishna Yeshwant氏やバイオの医学博士であるBlake Byers氏といった医療業界に精通したパートナーが、多くのヘルスケア・ライフサイエンス企業に投資しています。

 

報道記事参照: Bloomberg

資金調達情報参照: CrunchBase

 

Author Profile

吉澤 美弥子
吉澤 美弥子Twitter:@miyakomx
慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。外資系証券会社の株式リサーチ部で、TMT市場に関わる調査アシスタントなどを経て、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタル、500 Startupsの日本ファンドに務める。