カリフォルニアのスタートアップ、Lyra Healthはメンタルヘルスや行動障害のスクリーニングを可能にするデータプラットフォームを構築している。スクリーニングするだけではなく、高リスク群と判断された患者に対し、適切な対処ができるよう支援も行っている。
身体疾患で受診している患者でも、開胸手術といった大きな処置をうける患者はメンタルヘルスの問題のリスクが高くなる。Lyra Healthは行われている処置や服薬している薬の影響と、その患者の既往といった個人のデータを掛け合わせることでスクリーニングを行っている。
スクリーニングによってリスクが高いとされた患者に対し、最適な治療方法や専門医を提案することでそのあとのフォローアップも行っている。スクリーニングされた高リスク群のその後も追跡することができ、これらの情報もスクリーニングの精度や治療のアウトカムの検証に生かせるという。
同社は10月にCastlight HealthやVenrock、Greylock Partnersらから3500万ドルを調達。同社は投資家であるCastlightとの提携も発表。企業向けに従業員の保険料管理サービスを提供しているCastlight Healthとの協働により、労働者のメンタルヘルスに関するデータを充実させるとのこと。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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