医療機関同士の情報連携を促す、患者情報ネットワークPatientPingにグーグルが出資

 
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患者の健康情報をより効率的に管理し、効果的に活用することに注目が集まっているが、医療機関間の患者情報の共有には様々な課題がある。日本よりも情報の活用が盛んと言われているアメリカにおいては、スタートアップがこの分野に進出し、注目を集めている。

 

ボストンに拠点を置くPatientPingは、全国的な医療情報共有のためのネットワークを構築している企業だ。医療機関間のよりシームレスな患者情報の共有を目指しており、複数の医療機関にかかっている患者のそれぞれの施設での状況を把握することができるようになっている。例えば訪問介護施設の利用者の容体が急変し、病院へ救急で運ばれた際に、これまで介護施設がその状況を把握することは困難であった。PatientPingのネットワークにより、介護施設はリアルタイムに患者の入院について通知を受けることができる。そしてその情報に基づいて、最適なケア方針を決定することができる。

 

米国では政府の方針として、地域の医療機関同士の情報連携が重視されている。より地域医療を活性化するための仕組みとしてACOsがあり、地域の様々な医療機関が一つの診療グループとして連携することで特別な保険支払いプログラムに参加することができる。現在ACOs認定を受けた医療機関同士はカルテなどにより診療グループ内における情報共有を行っているが、PatientPingによってリアルタイムに必要な情報を安全に把握することができるようになるという。

 

現在同社はマサチューセッツ州、ミシガン州、ペンシルバニア州、コネチカット州でネットワークを提供しており、今後さらなる地域拡大を目指し、960万ドルの資金調達をおこなった。リードはGoogle VenturesとFPrime Capitalであり、このほかにSV AngelやFirst Round Capitalも出資に参加した。

 
via Med City News
 

Author Profile

吉澤 美弥子
吉澤 美弥子Twitter:@miyakomx
慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。外資系証券会社の株式リサーチ部で、TMT市場に関わる調査アシスタントなどを経て、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタル、500 Startupsの日本ファンドに務める。