2015年9月に大型資金調達を行った、ヘルスケア系スタートアップまとめ

 
 
9月に数千万ドル以上の大型資金調達を行った、ヘルスケア系スタートアップについてまとめてご紹介する。
 

中国の医療アプリQuyiがBaiduらから4000万米ドル調達

 
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中国国内で医療アプリを提供しているQuyiが、BaiduをリードインベスターとするシリーズBの資金調達を行った。同社は2014年9月に850万ドルを調達している。今回のラウンドでBaiduの他に参加したベンチャーキャピタル、HighLight CapitalとSB China Capitalは前回のシリーズAでも参加している。
 
同社の代表的なアプリ、Quyiyuanは患者がよりスムーズに医療機関で医療を受けれるようサポートしてくれる。病院の予約から支払い、診断などの医療情報などを一括してこのアプリで管理することができる。またこのほかに遠隔医療のためのサービスなども提供している。同社は医療機関と医療機器メーカーをつなぐプラットフォームの提供などを予定していると発表した。
 

健康保険スタートアップのOscar、Googleキャピタルから3250万ドル調達

 
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以前より取り上げている低価格な健康保険を提供しているOscarが、17.5億ドルのバリュエーションで3250万ドルの資金調達を行った。同社はこれまでにピーター・ティール氏やFormation 8らから総額3億2750万ドル調達している。
 
同社が提供しているサービスと創業者についてはこちら
 

瞑想アプリのHeadspace、ジェシカ・アルバ氏等から3400万ドル調達

 
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ユーザーのストレス軽減、集中力向上、不安軽減といった精神衛生のためのアプリを提供しているHeadspaceが、3400万ドル調達した。リードインベスターはThe Chernin Groupで、この他に複数のVCとエンジェル投資家達が今回のラウンドに参加した。セレブのエンジェル投資家として、女優のジェシカ・アルバ氏、Cash Warren氏、Jared Leto氏、Ryan Seacrest氏、またLinkedInのCEO、ジェフ・ウェイナー氏が出資したことから話題になっている。
 
Headspaceはユーザーが精神的・感情的な問題を解消できるようにガイドして、瞑想を助けてくれるアプリだ。ユーザーの気分やライフスタイルに最適化された瞑想方法を提供され、実施した瞑想プログラムを記録することができる。
 
昨年2014年米国の保険会社HCSCが、加入者に対し瞑想と活動トラッカーのアプリを提供する新たな保険プランを開始しているなど、米国では感情マネジメントのサービスが注目を集めつつあるといえる。
 
via MobiHealth News
 

生活習慣病予防プラットフォームのOmada Health、4800万ドル調達

 
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二型糖尿病のリスクを下げるための16週間プログラムを提供しているOmada Healthが、Norwest Venture Partnersをリードとする4800万ドルの資金調達を行った。この他にRock Health、Andreessen Horowitz、GE Venturesらが今回のラウンドに参加した。同社はこれまでに6回におよぶ調達で、総額7652万ドル調達している。
 
同社が提供しているサービスについてはこちらの記事をご覧頂きたい。
 

Author Profile

吉澤 美弥子
吉澤 美弥子Twitter:@miyakomx
慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。