Athenahealth、アクセラレータープログラムに新たに3社追加

 
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2015年5月末にクラウドベースの電子カルテサービスなどの院内ソフトウェア販売を手がけるAthenahealthが主催するアクセアラレータープログラムであるMDP(More Disruptive program)に新たに3つのスタートアップが加わったと同社のプレスリリースにて発表があった。

 

新たに加わったのは以下の3つのスタートアップだ。

 

Hale Health

 
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Hale Healthは医療従事者と患者のコミュニケーションや情報の共有を可能にするアプリケーションを提供している。そのアプリケーションは会話記録を見やすくするためにSNSのニュースフィードのようなデザインを採用している。
 

Lifesquare

 
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Lifesquareは医療従事者が患者の健康情報を必要とする際に患者情報をQRコードとして提供している。例えば救急医療の現場で患者の病歴や病院に運ばれる前の状態、治療履歴、アレルギーなどの情報を患者の財布の中にあるLifesquareのステッカーから得ることが可能になる。
 

PatientPop

 
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PatientPopは医療戦略におけるwebベースのマーケティングツールを提供している。このマーケティングツールはは患者の獲得や顧客維持マーケティング、レピュテーションマーケティング(企業の評判向上のための戦略)、そして分析業務などを含んでいる。またすべての業務はすべてweb上で管理することができる。

 

Athenahealthが運営するMore Disruptive Programは2010年に始まった。元はカンファレンスやハッカソンなどで繋がった志あるヘルスケア業界の人々のネットワークであったが、今では2500人を超える大きなコミュニティーになっている。MDPが目指すのは現在のヘルスケアの状態をイノーベーティブなソリューションへのアクセスを提供し接続することでより混乱させていくことだ。(現状を大きく変えていこうということだろう。)

 

今回新たにプログラムに加わった3社は資金の援助だけでなく、サンフランシスコにあるAthnahealth内のオフィスの中で無料のオフィスを与えられる。また、医療問題をより理解するためにプログラムコミュニティーのメンバーである医師と繋がれたり、Athenahealthの法律家たちによるコンプライアンスに関するレクチャーも受けられる。

 

Athenahealth MDP HPより

 

またそれぞれのスタートアップが提供するサービスは、Athenahealthが築いてきた顧客ネットワークにアクセスすることができるのが大きな魅力だ。今回のプログラムは8~12ヶ月の限られた支援だが、支援金額はスタートアップが必要とする額によってそれぞれ異なるとのこと。Athenahealthはクラウドベースの電子カルテシステムや収益サイクル管理、治療コーディネート、公衆衛生管理システムなどを手がけている。
 

参考
Athnahealth newsroom
 

VentureBeat
 

Author Profile

有村琢磨
有村琢磨
立命館大学薬学部5年生。映画ソーシャルネットワークに触発されITの世界に興味を持つように。現在はLife is tech!でiOS学生メンターも務めている。