2020年までにホームヘルスケアテクノロジーの利用者は7800万人以上に

 

米Tractica社は2015年4月に公表したレポート”Home Health Technologies“の中で2020年までに全世界でホームヘルスケアデバイスの利用者は7800万人を超えるとの予測を示した。

 
大きく成長しつつあるモバイル&デジタルヘルスケア市場の中でもホームヘルスケアデバイスの市場は一つの明確なセグメントとして存在感を示し始めている。
慢性疾患患者の遠隔モニタリングや高齢者ケアの改善、オンラインでの医師への相談を支えるテクノロジーは患者のQOLを改善するだけでなく、ヘルスケアシステム全体の効率性や効果を改善するものであると期待されているためだ。また、家庭のヘルスケアデバイスやアプリケーションの普及は消費者の健康管理を支える家庭のネットワーク環境やスマートフォンの接続性への問題の解消を押し進めていくことになるだろう。
 
Tractica社の新しいレポートによれば、ホームヘルスケアテクノロジーの利用者は全世界で2014年では1430万人であったが、2020年までには7850万人にまで増加するだろうとのことだ。市場調査の専門機関は医療モニタリング、診断、治療や様々なヘルスケアデバイスやアプリケーションは最も大きなアプリケーションの市場に成長し、様々なヘルスケアデバイスやアプリケーションの普及を主導していくことになるとのことだ。この市場セグメントにはオンラインでの医師への相談や高齢者のケア、ヘルスケアやウェルネルケアも含まれる。
 
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主任分析官であるCharul Vyasによると医療費の高騰や高齢化、慢性疾患患者の増加はホームヘルスケアテクノロジーへの関心を高める重要な要素である。しかし規制の問題や医療情報のセキュリティーとプライバシーの問題、そしてテクノロジーの互換性や統合性の問題は依然として解決すべき状態であることに変わりはないとのことだ。
 

参照:Tactica社プレスリリースよりhttps://www.tractica.com/newsroom/press-releases/more-than-78-million-consumers-will-utilize-home-health-technologies-by-2020/

 

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有村琢磨
有村琢磨
立命館大学薬学部5年生。映画ソーシャルネットワークに触発されITの世界に興味を持つように。現在はLife is tech!でiOS学生メンターも務めている。