医療者と患者とのコミュニケーションプラットフォームを提供するConversa Healthは新たに250万ドルを匿名のヘルスケア領域の投資家グループより調達した。
Converse HealthはWest Shell氏とPhilip Marshall氏らによって設立された、サンフランシスコとオレゴン州ポートランドに拠点を置くヘルスケア企業。患者と医療者間のコミュニケーションと医療情報に関するソリューションを提供している。
同社が提供する患者と医療者との関係管理プラットフォームでは、患者は2週間ごとに電子カルテデータに基づいて自動で生成された医療に関する質問に30秒ほどで答えることで自分の状況を医療従事者に伝えることができる。心拍数や心電図をリアルタイムで計測することの出来るウェアラブルデバイスが多く登場しているが、Converse Healthの提供するプラットフォーム上ではそうした患者のリアルタイムデータも担当医師に直接送ることができる。
また同社は電子カルテ情報やプラットフォーム上で得た患者がウェアラブルデバイスやスマートフォンで生成する医療情報を包括的に解析することによって、公衆衛生レベルの患者アウトカムのベンチマークを提供している。
今回のシードラウンドでの調達資金はこの患者管理プラットフォームの拡大に使われるとのことだ。同社が提供するソリューションは患者管理という比較的新しい分野になるが、現在の医療のコスト増の大きな要因になっている院外での患者管理を解決しうるものであるために期待は大きい。また2014年2月よりConverse Health社とオレゴン州ポートランドの医療機関グループであるGreenField Health社が提携して患者管理プラットフォームのパイロットテストを行っているとのことなのでそちらの成果も今後気になるところである。
via VentureBeat
その他参考記事
https://angel.co/conversa-health
http://www.greenfieldhealth.com/
http://www.bizjournals.com/portland/blog/health-care-inc/2014/02/portlands-greenfield-health-will.html
Author Profile

- 立命館大学薬学部5年生。映画ソーシャルネットワークに触発されITの世界に興味を持つように。現在はLife is tech!でiOS学生メンターも務めている。