NikeがNike + FuelBandのアプリのアップデートを公開し、そのアプリ名からBandがなくなり、「Nike+ Fuel」となったとmobihealthnewsが報じている。新しいバージョンではスマートフォンの内蔵のセンサーからのみでデータの収集が行えるようになり、ユーザーはデバイスを持っていなくても、アプリだけで利用できるようになった。
現在でもFuelBandの購入は可能であるが、昨年の4月にNikeはウェアラブルデバイスチームの解雇を行っているため、新製品がでてくる可能性はほぼないだろう。デバイスの開発を止めたからといって、Nikeがモバイルヘルス領域を諦めたわけではなく、重点をアプリのプラットフォーム化においたのだと考えられる。今回のアプリのアップデートで、ソーシャル機能の強化やHealthkitとの接続など、アプリの強化を行ったという。
ウェアラブルデバイスというと取れるデータの種類にばかり重点が置かれがちだが、アプリがきちんとプラットフォームとして機能することも重要だ。Nikeのようなモチベーションを維持するような仕組みや、データを活かせる仕組みができているアプリは意外と少なく、今後重要になってくるだろう。
via mobihealthnews
Author Profile

- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
Latest entries
2022.09.24その他生殖医療の新薬開発に取り組むGameto、資金調達を実施
2022.09.24医療保険健康保険の給付管理を支援するSoda Health、2,500万ドル調達
2022.09.22その他医療分野のスタートアップスタジオのRedesign Health、資金調達を実施
2022.09.21ウェアラブルリハビリのモニタリング技術を提供するCipher Skinが資金調達を実施