体内の細菌から身体情報を調べられるキットを開発・販売している、サンフランシスコのUBiomeを訪問した。UBiomeはオンラインで購入できる検査キットを提供していて、検体を郵送することで腸内、口腔、鼻腔、肌にいる常在菌を調べることができる。価格は89ドルからで、検査できる箇所に応じて価格が増減する。日本からも利用が可能だ。
UBiomeはクラウドファンディングで約35万ドルを調達したことで知られている。500 Startups, Y Combinator出身のスタートアップで、2014年8月にはAndreessen Horowitzから
シリーズAで450万ドルの資金調達を行っている。
「ユーザーの皆さんから送られてきた検体をここのラボで解析し、健康状態を分析しています。体内の常在菌は人それぞれ違って、ベジタリアンや喫煙者といった様々な生活習慣でも変わることがわかっています。」(Carmichel氏)。
最近では日本でも「腸内細菌」という言葉をよく耳にする。メジャーなものとしては免疫やダイエットから心臓疾患、IBD、自閉症、不安、うつ病に関係していると言われており、腸内環境を改善することで全身的な健康を目指すという取り組みが増えている。
「uBiomeは常在菌と疾患、健康状態との関係性について、情報を提供していくのと合わせて、データを活用し、病院や医師と共同で研究しています。」
同社は低所得世帯に対する補助金での検査提供や、タンザニアとの共同研究など貧困層に対するアプローチも進めている。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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