ウェアラブルデバイスを提供している、シリコンバレーのスタートアップThyncが10月8日、Khosla VenturesをリードインベスターとするシリーズAの資金調達を行った。資金調達に関する詳細は公開されていないが、これまでに調達した総額は1300万ドルに及ぶとのことだ。
Thyncは神経と脳を最適化することで、集中力を増強したり、リラックスさせたり感覚をコントロールできるウェアラブルデバイスを開発している。同社は2011年に創業し、来年製品を発売予定だという。しかし現在プロトタイプなども非公開で、製品の詳細は不明である。チームはASU、スタンフォード、ハーバード大学やMIT出身の専門家らによって構成されている。
人間の感情をコントロールするという産業
意図的に興奮状態や覚醒状態にしたり、逆にリラックスさせるということに関して市場のニーズは大きい。現在そういった”感覚コントロール”産業の市場規模は世界で年間4000億ドル超えている。その中でも近年の市場調査で、コーヒーなどのカフェインを含む食品、アルコール、覚醒剤といったニーズが最も大きく、米国などの先進国ではエネルギードリンクの消費も莫大なものとなっている。上記のものはすべて化学物質を含んでいて身体的な影響があるが、Thyncは化学物質フリーであることを強調している。
via Mobihealthnews
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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