アスリートの怪我の代表例としては骨折や軟骨の損傷などがよく挙げられるが、脳震盪がフィールドで起こる最も危険な怪我のうちの1つだ。脳の怪我は症状が顕在化しないこともあり発見が難しい。時には、アスリートはそのままプレーを続け、それがより深刻な結果となって現れることもある。
Force Impact Technologiesは従来と全く新しい視点から、脳震盪を発見するデバイスを開発した。
スマートなマウスガード「FITGuard」
米国では、1年に3800万人ものスポーツ関連の脳震盪の患者が存在し、その47%は自覚症状がなかったという。サイドラインで簡便に脳震盪を診断できる方法は存在するが、その為には強い衝撃を受けたことを自覚するか、コーチが発見している必要がある。脳震盪は子どもに起きると致命的であり、早期の発見が大切となる。
Force Impact Technologiesは、脳が受けた衝撃の度合いを調べることが出来る、スマートなマウスガード「FITGuard」を開発した。FITGuardにはモーションセンサーが搭載されており、センサーが強い衝撃を感知し脳震盪が起きている可能性が高いと判断すると赤に、中程度の場合は青に、正面のバンドの色が変わる。外見からその危険度合いを判定できるのだ。
また、衝撃をうけるとBluetoothでスマホにアラートが飛び、保護者やコーチは即時に異変を察知することが出来る。現在、50米ドルで販売中だ。
via 【Force Impact Technologies】
via 【Medgadget】
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- ライターTwitter:@kazuki24_
- 慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。
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