睡眠時無呼吸症候群を解決する、ウエラブルデバイス「Night Shift」

 
カルフォルニアのAdvanced Brain Monitoringは、睡眠時無呼吸症候群といびきの解決に取り組む企業だ。彼らの開発したウエラブルデバイスであるNight Shiftは、振動することで寝ている姿勢を仰向けから変更させ、症状を緩和するという。現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達中だ。

 

睡眠時無呼吸症候群とその合併症

睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、10秒以上の無呼吸・低呼吸が1時間に5回以上あるものをいい、40歳を超える男性の内、5人に1人は悩まされているというデータがある。
この主な原因の1つに、眠っている間に舌の筋肉が弛緩して喉へ落ちこむことによって、自らの気道を塞ぐことがあげられる。この結果、体は低酸素状態になり心臓や脳に大きな負担をかけ、これが高血圧や狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症を引き起こすのみならず、いびきの騒音によりパートナーの健康にすら影響を与える。
 
睡眠時無呼吸症候群の患者のうち、仰向けで寝ている人のほうが症状がひどくなるとされており、寝ている姿勢を変えることが症状の緩和の一端になると考えられている。
 

ウエラブルデバイス「Night Shift」

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Night Shiftは、睡眠時無呼吸症候群といびきを改善する目的で開発されたウエラブルデバイスだ。首の裏に取り付けたNight Shiftが仰向けで寝ていることを感知すると、徐々に振動を起こし寝返りを誘導する。さらにNight Shiftには、睡眠の質を図るセンサーや、大きないびきをかいた頻度も記録する機能がある。データはWEB上で確認することが可能で、患者と医師は治療の効果の判定を行うことが出来る。
 
Advanced Brain Monitoringは、デバイスを通じて集めた情報を活用し、アルコール消費量といびきの大きさの相関や、いびきの大きさと睡眠の質の相関などを調査していく方針だ。Night Shiftは、まだFDAの承認は下りていないものの、臨床試験では有意な結果を残している。
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現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達中で、7万5千米ドルを目標にしている(5/6現在で、8300米ドルを集めた)。クラウドファンディングの出資者には、6ヶ月間の継続的なモニタリングに参加するように求められており、集めたデータを元にNight Shiftをより改良していく予定だ。
 
via 【Indiegogo
via 【Medgadget
 

Author Profile

松村 一希
松村 一希ライターTwitter:@kazuki24_
慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。