高齢者向けの食事を印刷する、Biozoon社の3Dプリンター

 
ドイツ発のBiozoonは、高齢者向けの嚥下食の3Dプリンターの開発を進めている。嚥下機能に障害のある高齢者でも楽しめる食事を簡易に提供することで、高齢者のQOLを高めることが狙いだ。
 

テクスチャーの活用

通常、嚥下障害の高齢者の食事には、トロミづけや、ゼラチンや寒天で食材を固めるなど、テクスチャー(調整剤)を使用することで、誤嚥を防ぐ試みがなされている。
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Biozoon社のseneoProシリーズは誰でも簡易に使用することが出来るテクスチャーで、口の中で溶ける食事を作り、嚥下障害のある高齢者が窒息することなく食事をすることを可能にする。また、料理の見た目をより魅力的にすることが出来るために、再び食事をとる喜びや楽しさを味わうことが出来るため、患者のQOLは大きく上昇するとしている。
 
BiozoonはseneoProを活用した3Dプリンターの開発を進めており、今年中にはリリースできる予定だ。プリンターから材料とテクスチャーを混ぜあわせたものが押し出される形で整形されるが、口に入れることですぐに溶解するために、嚥下障害のある高齢者の誤嚥を防ぐことが出来る。また、介護者からしても嚥下食をより簡易に作ることが可能で、ビタミン剤なども混ぜ合わせること出来るという利点がある。
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Biozoonの3Dプリンターを活用すれば、患者のニーズに合わせてバランスの取れた食事を提供することが可能である。以前、新鮮で栄養価の高い料理を印刷することが出来る3Dプリンターについても紹介したが、今後も3Dプリンターの食事分野での活用に注目していきたい。
 
via 【Biozoon
via 【techcrunch
 

Author Profile

松村 一希
松村 一希ライターTwitter:@kazuki24_
慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。