脳を訓練するテクノロジー会社「SenseLabs」が、400万米ドルを調達

 
カリフォルニアを拠点とする「SenseLabs」は、脳のパフォーマンスを測定し、脳を訓練するテクノロジー会社だ。脳の波形をコントロールする術を学ぶことで、集中力の向上、ストレスの調整、更には睡眠の改善に繋がるという。
 

脳波のスポーツへの活用

スポーツを上達させる過程を思い浮かべてみると、必ずトライ・アンド・エラーを繰り返していることだろう。動作を繰り返すことで、より洗練された、正しい動きを身体に染み付かせることが出来る。これは筋肉においてのみではなくて、脳においても同じことが言える。ただ、筋肉と脳の相違点としてあげられるのが、結果が可視化されているかどうかだ。
筋肉の運動の結果は実際に目で見ることができるが、脳の動きは通常では見ることが出来ない。ここで活用されるのが脳波だ。
 
そもそも脳波とは、人の脳が活動することで生じる電気信号であり、人間の感情や思考、動作の様子を表している。医療では、てんかんや脳麻痺の患者の診断などに用いられており、脳の様子を視覚的に捉えるためには欠かせないものとなっている。
SenseLabsでは、EEG(脳波検査)とニューロフィードバックという技術を用いたブレイントレーニングを行うことが出来る。
 

脳を訓練するテクノロジー会社「SenceLabs」

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SenseLabでは、脳波を検知するヘッドセットを頭に着用し、シグナルを認識したらボタンを押す、といった簡単なテストを受けることで脳の電気化学的活性を収集する。ヘッドセットのセンサーが脳波を読み取り、脳の活動に合わせたブレインマップを作り上げるのだ。
スポーツのパフォーマンスに関連した特定部位の脳波を分析することで、より高い質のプレーに繋げることが出来るという。例えば、トレーニング中の集中力や反射時間、ストレス制御などの能力についてトラッキングすることが可能で、そのデータはタブレットなどを介して提示される。
 
ブレインマップの完成後にニューロフィードバックを行う。ニューロフィードバックとは、自らの出している脳波を視覚的に観察しつつ、最適な脳波を出す方法を学ぶことで、良い結果に結びつきやすい脳波状況を訓練によって安定維持できるようにする。つまり、脳波の適切な出し方をトライ・アンド・エラーで学ぶことが出来るのだ。
このトレーニングを行うことで、ストレスフルな環境でどう集中を保つかなど、精神状態の安定等を図ることが可能だという。
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SenceLabsはPartial Closeから400万米ドルを調達した。SenseLabsの前身であるNeurotopiaはアスリートに広く活用されており、米を中心に脳波のスポーツへの活用は進められている。以前、オープンソースの脳波計についての記事を執筆したが、脳波がどう活用されていくのか、これからの展開に期待したい。
 
via 【SenseLabs
via 【mobilehealthnews
 

Author Profile

松村 一希
松村 一希ライターTwitter:@kazuki24_
慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。