ヘルスケア関連のスタートアップは、Googleグラスを医療現場に導入するアイディアを沢山持っている。前回紹介した、「患者の容態をGoogleグラスでリアルタイムで把握できるようにする」ために情報プラットフォームを開発しているOliver医師に引き続き、今回も医療分野でのGoogleグラスに関する活動している医師を紹介する。
Googleグラスで、医学生に貴重な教育機会を提供する試み
メイン州の医療センターに務める外科医、Rafael Grossmann氏は、Googleグラスを用いて医学生に貴重な体験を提供している。外科医がGoogleグラスを装着して執刀することで、手術のリアルな様子を医学生が体験できるというものだ。
同氏はGoogleグラスでの様子をGoogleハングアウト(ビデオチャットサービス)や、Youtubeにアップロードしている。これまで閉鎖的であった手術の様子をあえてオープンにすることで、医学生の教育に役立てたいとのことだ。
遠隔で外傷ケアを行うRafael Grossmann氏
Rafael氏はGoogleグラスを用いた教育以外にも、遠隔医療の分野で有名な外科医だ。彼が提唱するTeletraumaは遠隔で患者の外傷をケアするという遠隔医療だ。緊急時にビデオチャット(双方向性)やオンライン動画(一方向性)を用いて、外傷ケアの専門家が病院外にいる患者とコンタクトを取り、傷を治療することができるというものだ。
2009年には彼らのTeletraumaはシカゴ外科カレッジで“Best Scientific Award” を受賞している。
via,【TED】【TalkAndroid】
Author Profile

- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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