てんかん患者のためのアプリ「MyEpilepsy」

 
オハイオにあるCleveland Clinicは、てんかん患者のための無料iPadアプリ「MyEpilepsy」をリリースした。米国では約2.8万人がてんかんを持っていると言われており、MyEpilepsyは教育的な側面と患者のトラッキングの2つの機能から患者に貢献する。

てんかんを管理アプリ「MyEpilespy」

てんかんとは慢性の脳疾患であり、大脳ニューロンの過剰な放電による反復性の発作(てんかん発作)を主徴とする。突発的な発作があることも知られており、発作の周期やタイミングを把握することは治療の観点から重要となる。
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MyEpilepsyでは、患者がてんかん発作の症状や時間などをトラッキングすることが出来る。また、アプリを通じて自分の症状について、てんかんの専門家にアドバイスを聞くことが出来るインタラクティブな側面も持つ。
 
また教育的な側面として、てんかんの事実とデマ、診断基準や治療情報、発作の応急処置情報などがアプリに含まれており、カレンダーやリマインダーなどとしても使用可能だ。
 

Cleveland Clinic発の医療アプリ

Cleveland Clinicは、アメリカの4大病院の1つであり、年間で300万人以上の患者を診察している。この病院はアプリの開発においても有名で、病院としての特色を活かしたインタラクティブなアプリを数多くリリースしている。
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例えば、Todayというアプリでは、健康や人体に関する様々な知識やクイズ、病院予約機能やMyChartへのアクセスなどを行うことが出来る。MyChartは自分の電子カルテにオンラインアクセスできるwebサービスで、検査結果や診断結果などを参照することが出来るものだ。
 
来月には、癌患者と治験のマッチングのためのアプリをリリースする予定だ。これらは患者側から便利なアプリだが、医療者側から見ても患者の情報を集めることには大きな価値がある。
日本においては、このような大型病院発のアプリというのはまだほとんど存在しないが、今後のトレンドになっていくように思う。
 
via 【Cleveland Clinic
via 【mobihealthnews
 

Author Profile

松村 一希
松村 一希ライターTwitter:@kazuki24_
慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。