オンライン眼診断サービス「Opternative」が、今夏リリースへ

 
シカゴ発のスタートアップ「Opternative」は、世界で初めてのオンライン眼診断サービスを開発中である。Opternativeでは眼科医による本物の処方箋が発行されることで、それを元に眼鏡やコンタクトを注文することが出来る。

眼診断のオンライン化

従来では、眼鏡を購入するためには、医師や検査技師による対面での診断が必須であった。
眼科医であるSteven Leeと、連続起業家であるAaron Dallekによって2012年に起業されたOpternativeは、検査結果を眼科医がチェックすることで、医師の処方箋を発行できることが大きな特徴だ。この処方箋を元に、眼鏡やコンタクトを注文することが出来る。
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診断にはウエブカメラを必要とせず、どんなコンピュータや携帯経由でも受けることが出来る。診断にかかる時間は5-10分程度で、コストも従来の対人検査よりも75%安い35米ドルだ。
オンライン眼診断サービスは現時点でも複数存在しているが、医師の処方箋を出すことが出来るのはOpternativeのみだ。

Opternativeの見せる未来

Opternativeの診断は、「人の見ている世界にはわずかに個人差がある」という事実に基づいており、乱視や色盲、視力などを調べることが出来る。
例えば乱視では、ある特定の方向に視野が伸びて見えるために、ピントが合っていない方向の線ははっきり見えるが、ピントが合っている方向の線はぼやけてあるいは二重に見える。写真を用いた診断を行うことで、正常か乱視か、更には乱視の方向を調べることが出来るそうだ。
 
Opternativeのサービスは、18-40歳で、糖尿病や高血圧、脳疾患などの(眼症状が原疾患の悪化によって起こる)疾患を抱えていない人を対象としている。本サービスは、眼診断における時間・お金・利便性の全ての面においてブレークスルーとなる可能性を秘めているが、それもあくまで健康な人に対しての効果だ。眼科医の存在が必要であることには変わらないために、Opternativeは眼科医と提携する道を模索しているそうだ。
 
OpternativeはTribeca Venture PartnersとChicago Venturesからシードラウンドで100万米ドルを調達しており、現在はFDA承認を得るための試験中である。夏にアメリカでリリースの予定だ。Opternativeが見せる未来は美しいものであり、サービスのリリースを心待ちにしたいと思う。
 
via 【Opternative
via 【Techcrunch
 

Author Profile

松村 一希
松村 一希ライターTwitter:@kazuki24_
慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。