6つのモードを使い分けて完璧な歯磨きを実現するスマート歯ブラシ

 

今回紹介するのはスマート歯ブラシである。アプリと連携して快適な歯磨きライフを送る手助けをしてくれるデバイスだ。リアルタイムでの歯磨き活動のモニタリングができる他、6つのモードの使い分けによって個々にあった歯磨き体験を提供してくれる。その詳細を見ていこう。

 

 

Oral-Bスマートシリーズ7000とは

 

Oral-B スマートシリーズ7000はiPhoneアプリとBluetooth 4.0を経由して接続が可能である。アプリは使用者にリアルタイムで歯ブラシガイドをすることが可能だということだ。このデバイスは歯ブラシの仕方を記錄し、図に表示、歯科の専門家に簡単にシェアでき、個々人にあった歯磨き習慣を作ることが可能である。また、Bluetoothは双方向に通信可能なので、アプリ経由で歯ブラシ自体をプログラミングすることも可能である。

 

Engadgetが実際にこのデバイスを試した様子を公開している。歯磨きの最中、アプリはどの程度ユーザーが歯磨きを行っているのかどうかをリアルタイムで記錄・表示し、また歯磨きの時間を楽しめるようにニュース記事を表示してくれるようになっているという。

 

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Bluetooth接続に加え、スマートシリーズ7000は他の機能として、3D丸型回転機能を搭載し、6つのクリーニングモードを搭載。圧力センサーも備えているので、磨きすぎや力の入れすぎに関しても注意を促してくれる。

 

6つのモード:

  • Daily cleaning (日々の歯磨き用)
  • Deep clean (特に丁寧に磨きたい時)
  • Whitening (歯を白くしたい時)
  • Gum Care (歯茎ケア用)
  • Sensitive (優しくケア用)
  • Tongue Cleaning (舌の掃除をしたい時)

 

それだけではない。このアプリは近くの歯医者を検索し、予約を取ることも可能で、歯ブラシのヘッドセットが90日を超えて使用されていた場合、取り替えを促してくれる機能も備えている。

 

P&GのGlobal Oral Careの副会長Wayne Randallはこう言及する:

 

我々のスマート歯ブラシは、あなたの歯の健康を改善するために日々の歯磨き状況を記錄し、アプリとの相互作用によって自ら健康を改善できる手段となる。そして私達はこうしたデータに基づいた歯の健康管理が、個人個人の未来にとって重要な位置を占めてくると考えているし、歯医者のようなプロフェッショナルと患者たちがより良い関係を築けるような未来に対し大きなインパクトを与えられると信じている。

oralb

 

製品の販売時期は2014年後半を目指しており、220ドルから販売を始める予定だということである。

 

 

筆者の考察

 

インターネットの現実世界への浸透が如実に見て取れるデバイスである。この歯ブラシが普及するようになればP&Gは大きなデータを手に入れることができる。人々の「行動データ」だ。

 

想像してみて欲しい。日々、歯を磨くときはどんな時か?

 

  • おそらく多くの人が朝起きて1時間以内
  • 昼を食べて1時間以内
  • 夕食を食べ終わり1時間以内、もしくは寝る前の1時間以内(後者の人が多いであろう)

 

これが意味するところは、こうしたデバイスによって、人々の日々の生活行動をデータとして可視化することができるということである。つまり、人の歯磨き行動習慣から考えれば、収集したデータによって、地域別、また年齢別に、人々がいつ頃起きたのか、いつ頃昼を食べ、いつ頃就寝するのかが可視化可能である。

 

今までは具体的に見えてこなかった家の中での人々の行動の様子がこうしたデバイスの出現によって少しずつ可視化される時代に入ったということではないか。その他にも、交通データ、家庭内電力、家庭内温度などが人々の行動をトラッキングするために普及してくると考えられる。

 

 

参考URL:

画像:

ヘッダー画像 engadget

 

 

Author Profile

中込 翔
中込 翔Twitter:@gomessdegomess
ゴメスこと中込翔。慶應理工システムデザイン工学科卒業。脳血管のシミュレーションの研究を行った。現在はインドのシリコンバレー:バンガロールにてソフトウェアエンジニア。ヒューストン大学の博士課程に合格、9月進学予定。ブレイン・マシン・インターフェイスにおける研究を行う予定・
個人ブログも展開中。