QuantuMDxはDNA検査でマラリアを即座に診断できる、世界初の小型デバイスだ。デバイスのスキャナーに指を置くと微量の血液を採取され、15分程度で診断が可能だ。さらに治療に最適な薬剤まで同時に調べることができる。
マラリアの大きな問題は、毎年その声質が変異するということだ。変異すると有効な抗生物質も変化する。そのためQuantuMDxで最適な薬剤を調べることができるのは画期的だ。
このデバイスはインフルエンザなどマラリア以外の感染症の診断に応用できる。今回マラリアの診断を行うことにしたのはアフリカでの導入を考えていたからだという。QuantuMDxで診断にかかるコストを削減できるため、発展途上国での導入が期待できる。
同社は2200万ドルを調達していて、アフリカやインド、そして他の途上国で最初に商品化する予定だという。そして現在indiegogoでも資金を調達していて、既に12,860を集めている。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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