Healthboxは米国とイギリスに拠点を置く、医療系アクセラレーター。2011年の創設以来、55社のスタートアップにインキュベーションプログラムと資金を提供している。代表のNina Nashif氏は女性で、アーリーステージのベンチャーキャピタルSandbox Industriesのディレクターを務めた経験がある。
1、皮膚科の遠隔診断サービス3Derm
3Dermは自宅にいながら皮膚科の診察を受けることができるサービス。3Dermが提供している3D画像撮影デバイスを使用して幹部を撮影すると、医師が診断できる高度な画質の写真を撮ることができる。米国の皮膚科医の待機時間が長いという問題があるが、3Dermを使用すれば皮膚がん患者のトリアージが可能になる。
CEOのLiz Asai氏は米国メディアEntrepreneurの「2014年最も注目すべき女性」に選ばれている生物医学のエンジニアだ。同サービスの研究をイェール大学で行っていた。大学の臨床実験によると偽陰性の確率は極めて低いとのことだ。
2、世界初のオンライン眼科診断サービスOpternative
Opternativeは、オンライン上で医師にコンタクトレンズや眼鏡の処方を受けることができるサービス。視力検査や基本的な眼科検診にかかるコストや時間を節約することができる。ウェブベースの眼科の遠隔診断は世界初である。
同社は2013年11月に中国人個人投資家とHealthboxからシード資金として150000ドルを調達している。ファウンダーのAaron Dallek氏は、企業向けの製品管理ソリューションを提供しているPlanet Metricsや他数社を立ち上げている起業家だ。
快適な睡眠環境を提供するQuiety
Quietymeは病院やアパート、ホテルなど、近隣の騒音が気になる人のために騒音をコントロールするサービス。Quietymeの仕組みは簡単で、騒音を検知すると知らせてくれるというものだ。例えばホテルで騒音をだしている客室があった際、騒音を検知してホテルの管理室に知らせてくれる。ホテルのスタッフは苦情がくるまえに騒音の対処をすることができる。
また騒音だけではなく、室温や湿度もモニタリングし、快適な睡眠環境を提供できるようサポートをしてくれる。
同社はウィスコンシン州に拠点を置くスタートアップで、2013年8月にはシード資金として30万ドルを調達している。ファウンダーのJohn Bialk氏はネットオークションサイトのWhiteWillyのオーナーで、3000ドルを投資している。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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