現在、遺伝子検査やエイズ検査のキットが日本国内でもネットで販売されており、自宅にいながら様々な検査が受けれるようになっている。そして米国では自宅にいながら精子の検査と精子の機能向上を行うことができるサービス「Trak」がローンチ予定である。Trakは男性が原因の不妊症の発見をすることができるサービスだ。
精子の運動能力と数が自宅でわかる検査キット
Trackで精子検査キットをオンラインで申し込むと、自宅に検査キットが届く。検査キットはサンプルを研究所に送り、検査結果が送付されるというタイプではなく、自宅ですぐに結果がわかるものだ。単三電池で動く遠心分離機に精子を乗せたシートを置き、遠心分離機のスイッチをいれるだけで「精子の運動能力」と「精子の数」がわかる。ユーザーはそのデータをもとに、Trakが提供している情報サイトで男性不妊症の改善ができる。
男性不妊の症例は不妊の原因全体の約半数に及ぶと言われているが、不妊治療を行っている女性にくらべ、精子監視を行っている男性は少ない。Trackを利用すれば、男性の不妊治療への負担少なく、ベストな状態で性行為を行うことができる。
Trackは今年の夏に米国の医療機器認証を受ける予定で、その後にシリーズAの資金調達を行うと発表している。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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