水に溶けた水銀を感知するスマートフォン接続型デバイス

 

 

世界における水銀汚染の問題は深刻である。しかしながら、こうした重金属を早く、安く探知することは困難であった。この問題を受けてだれでもどこでも水銀を感知できるようにするために、UCLAの研究者たちはスマートフォンのカメラと処理能力を利用した水銀イオン感知のデバイスを開発した。

 

 

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デバイスの仕組み

 

システムはシンプルである。金のナノ粒子と水銀と結合するDNAが入った使い捨ての試験官にテストする水を投入する。その試験管をスマートフォンの外部機器に接続する。外部機器には2つのLEDが付いている:523nmと625nmの波長を持つLEDだ。最後にスマートフォンのカメラを用いて水銀と金のナノ粒子の反射光を検知するという仕組みだ。精度としては3.5ppb (parts per billion)と報告されている。

 

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チームはすでにデバイスを用いた最初のテストをカリフォルニアで行っていて、このテクノロジーによって1回のテストにかかるコストを5セント程度までに下げることができると考えられている。

 

 

筆者の考察

 

最高精度3.5ppbという精度がスマートフォンに接続するデバイス単体で実現できていることに衝撃を受けた。3.5ppbといえば、25mプールに溶けた約1.3gの水銀を感知できるということ。これほどの検出器がスマートフォンで出来てしまうのだ。

 

高性能なスマートフォンを母体として、それを拡張させるようなハードウェアをつけることで様々なことが可能になる時代の到来を知らせてくれているような今回の研究結果。スマートフォンが普及し始めた発展途上国にもうまく活用されることを望む。

 

 

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Author Profile

中込 翔
中込 翔Twitter:@gomessdegomess
ゴメスこと中込翔。慶應理工システムデザイン工学科卒業。脳血管のシミュレーションの研究を行った。現在はインドのシリコンバレー:バンガロールにてソフトウェアエンジニア。ヒューストン大学の博士課程に合格、9月進学予定。ブレイン・マシン・インターフェイスにおける研究を行う予定・
個人ブログも展開中。