これまでに開発段階のウェアラブルデバイスをいくつか紹介してきたが、今回は世界中のデザインコンセプトをご紹介する。 この中のいくつかは近い将来実現するかもしれないと思うと非常に面白い。
胎児の状態がみれる妊婦のためのデバイス
オーストラリアのデザイン賞を受賞した、妊婦のための腹部モニター。妊娠中に胎児の様子がみれることで、胎児と家族の愛着形成に貢献するというものだ。このコンセプトをデザインしたのはMelody Shiue氏。ニューサウスウェールズ大学の工業デザイナーだ。
-PreVue Fetal Visualization Device by Melody Shiue
2、爪そのものがスマートウォッチになるハイテクモニター
薄い透明な膜を爪に装着することで、爪そのものが液晶部分になるというデバイス。Timexが主催するデザインコンペティションで受賞した。
– Wearable gadgets as fashion accessory for the geeky
3、高齢者の脱水を防ぐ
体内に含まれる水分情報を取得し、体内の水分量が少なくなるとアラームで通知してくれる腕時計型のウェアラブルデバイス。高齢者などの脱水を防止するための医療用デバイスとして考案された。
デザイナーのBerthelot Maeva氏はシャワーやキッチンでの消費水量を明確化して、無駄づかいを削減できるアクセサリーなどのコンセプトも提案している。-Yanko Design
4、中国の大気汚染から身を守るハイテクマスク
空気中に含まれる物質をモニタリングし、有害物質などの情報を着用者のスマホに送信するウェアラブルでバイス。またその大気汚染に関するデータはクラウド上に蓄積され、環境汚染の改善にも重要なデータとなる。
このAirWaveをデザインしたサンフランシスコのデザイン会社Frog Designによると、現在中国では大気汚染を警告するアプリなどが多く提供されているとのことだ。-AirWaves pollution mask
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。外資系証券会社の株式リサーチ部で、TMT市場に関わる調査アシスタントなどを経て、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタル、500 Startupsの日本ファンドに務める。