シンガポールを拠点とするハードウェアのスタートアップ、Vibease社が開発したウェアラブルデバイスはなんと女性用バイブレーター。Vibeaseのスマートバイブレーターは下着の中に装着可能なデバイスで、スマートフォンを使って遠隔で操作出来る。専用アプリには、遠距離恋愛中のカップルが離れた恋人のデバイスを操作して楽しめるだけではなく、一人でも楽しめる機能が搭載されている。アプリ上で好みのシチュエーションを選択するとその雰囲気に沿ったBGMなどが流れ、より興奮しやすい環境にできるという機能だ。
Vibease本体の価格は79ドルで、今年の3月に出荷予定だ。 Vibease社は2012年にシードで8万6000ドル、2013年1月にベンチャーラウンドでHAXLR8Rから2万5000ドルを調達した。その後、2013年7月にクラウドファンディングで13万ドルを集めている。
果たして女性向けの性ビジネスは儲かるのだろうか。米国のOhMiBodはVibeaseと同様にスマホアプリで操作できる女性向け自慰デバイスを販売している。国内だと、株式会社TENGAの女性向け製品であるirohaは発売前は非常に注目を集めたが、発売後はほとんど話題にあがることはないし、(あまり他人に話すことでもないが)実際に購入したというひとの話を聞かない。TENGAが男性向け自慰行為用グッツの代名詞と言っても過言ではない程有名であるのに対し、irohaはそれほど浸透していないのが現状だ。
女性向けの高価なアダルトグッツのニーズはあるのだろうか。 正直筆者は女性向けのアダルトグッツの流行に関しては懐疑的だが、以前携帯電話のキャリアに務めている人から、「ケータイの有料コンテンツだと、女性をターゲットにした成人向けコンテンツが意外と儲かっている」という話をきいた。もしかしたら日本国内で女性のアダルトビジネスのニーズはあるかもしれない。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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