Yコン出身、高齢者の自立を支援するウェアラブルデバイスAmulyte

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ライフトラッキング系ウェアラブルデバイスの流行については懐疑的な意見も少なくないが、ペットやこどもウェアラブルといった分野においてウェアラブルは非常に注目を集めている。今回紹介するAmulyteは高齢者のために開発されたウェアラブルデバイスであり、高齢化のすすむ先進国では非常に注目をあつめている。

 

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Amulyte社はYコンビネーター出身のスタートアップで、2013年5月にベンチャーラウンドで25万5000ドルを調達している。同社は高齢者がより安全に自立した生活を送れるようサポートするデバイスを開発している。Amulyteは高齢者の家族に安否情報や健康情報を提供してくれる、ペンダントタイプのウェアラブルデバイスで、家族はスマホやタブレット上で高齢者の活動量などの情報を確認することができる。高齢者は家族にテキストメッセージを送信できたり、助けが必要な際にスイッチひとつで緊急アラームを送信できるといった安全面の機能も充実している。デバイスの価格は99ドルで今年の夏発売予定だ。

 

 

日本でも確実に浸透するウェアラブルデバイス

 

このように高齢者や子供、ペットを気遣う家族向けのウェアラブルデバイスが増えている。特に最近注目をあつめているのは単にGPSによる安否情報を送信してくれるだけではなく、身体情報や運動記録といった健康情報も提供してくれるデバイスだ。日本国内でも高齢者、特に認知症患者をサポートするデバイスの開発は5年以上前からされているが、現在のWifi環境やBluetooth技術をうまくい活用した製品はあまりでていない。ベッドに設置するセンサーや、徘徊防止のためのマットタイプのセンサー、家族に情報を発信する湯沸かしポッドなどは商品化されている。しかしながら低コストで可能な、より良いサポート体勢は確実に必要とされているため、高齢者を対象としたウェアラブルデバイスは今後非常に期待できる。近い将来、もしかするとフィットネスウェアラブルデバイスが浸透するよりも早く、認知症患者や高齢者をサポートするウェアラブルデバイスの流れは確実にくるのではないだろうか。

 

参考:Angellist, FG視覚センサをもちいた認知症患者用非接触ベッド

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吉澤 美弥子
吉澤 美弥子Twitter:@miyakomx
慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。外資系証券会社の株式リサーチ部で、TMT市場に関わる調査アシスタントなどを経て、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタル、500 Startupsの日本ファンドに務める。