アトピー患者のためのコミュニティーサイトが、Campfireで資金調達中



日本だけで約600万人いると言われているアトピーの患者。まだ完全にメカニズムが解明されてないこの疾患に悩む患者のためのコミュニティーサイトの作成資金が、クラウドファンディングサイトのCampfireで資金調達中である。

 

アトピーとは

アトピー性皮膚炎とは、アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症を伴う、過敏症の一種とされている。乾燥状態など、皮膚のバリア機能が低下した際に、ストレスやアレルゲンなどの多様な環境的要因が重なって起こると考えられている。症状や原因には人それぞれ差が大きく、悪化させる要因にも個人差が大きいのがアトピー性皮膚炎の特徴である。

 

個人差が大きいことで、ネットで検索してもなかなか自分とマッチした情報を見つけ出すことが困難であり、この問題を解決するためのサイトがアトピンである。

アトピー患者のためのサイト、アトピン

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アトピンは、アトピー患者のためのオンラインコミュニティーサイトであり、アトピー症状に悩む人同士がオンライン上で情報交換をする事により、自分と似た症状の人を見つけ、多くの患者に具体的なアトピー対策を促すことが出来るとしている。
アトピンは、株式会社unticleによって作成されており、この会社はアトピー専門のWEBマガジンも運営しており、アトピーに関する多角的な情報の提供を行っている。

 
アトピンは、クラウドファンディングサイトであるCampfireで資金調達を行っており、合計100万円の調達を目指している。調達した資金を用いて、コミュニティー機能やiPhoneアプリなどを実装していく予定である。2014年1月20日現在で、27人から約20万円を調達しており、残りは68日となっている。


医療分野でも広がるWEBサービスの活用

特定の疾患に悩む人が集まるコミュニティーサイトの例として、U2plusと、以前取り上げたがん患者のためのオンラインコミュニティーサイト、I HAD CANCERが挙げられる。U2plusはうつ病患者のためのコミュニティーサイトであり、似た境遇に置かれた患者同士が悩みをぶつけ、励まし合うだけでなく、専門セラピストによるオーダーメイドのアドバイスを受けることも出来る。
 
また、今回活用されているクラウドファンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行う仕組みであり、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。
海外には、β-a-Medfunderや、Yコンビネータに出資されたWatsi、以前紹介したHealthlineなど、医療分野に特化したクラウドファンディングサイトも数多く存在しており、今後もこの流れは加速していくものと思われる。


身体の不調をきたした時、まずインターネットで検索するという行動を取る人は多い。しかしながら、自分の症状にマッチした情報を見つけるためのハードルは極めて高いものである。
SNSが一般的なものになっていく中で、特定疾患に悩む患者のためのオンラインコミュニティーというのは今後大きく広がりを見せていくように感じる。患者による、医療情報に関するニーズが上昇していく中で、医師やカウンセラーの埋めることが出来ない穴を当事者同士が埋めていくという流れは、今後も大きく注目される。

 

 

via 【Campfire

Author Profile

松村 一希
松村 一希ライターTwitter:@kazuki24_
慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。