子供や高齢者といった家族の健康状態をモニタリングできるウェアラブルデバイスが増えている。そして先日のCES2014では飼い犬のヘルスケアのためのハイテク首輪Voyceが公開された。これまでにもペットの失踪をふせぐためのデバイスは販売されているが、Voyceは単純なトラッカーではなく犬と人間のコミュニケーション・ギャップを解決する革新的なデバイスとして注目されている。
この首輪型デバイスは飼い犬のバイタルサイン(心拍や呼吸数、消費カロリー、睡眠などの活動)を測定し、Wi-Fiによって飼い主のPCやスマートフォン上に情報を同期してくれる。飼い主は単に情報をチェックするだけではなく、獣医や専門家、ほかの飼い主が集まるコミュニティ上で情報を共有しあえるので有効に活用することができる。また、飼い犬ごとにカスタマイズされた専門家による健康プログラムの作成やフィードバックサービスも比較的安い月額料金で受けることができる。Voyceは今年春に299ドルで販売開始予定で、本体以外に専門家によるトレーニング指導や健康管理プログラムの作成サービスの月額費用が15ドルとなっている。プライベートコーチによる指導プログラムとしては比較的安価ではないだろうか。
同社は犬以外の動物のためのデバイス開発にも取り組んでいます。
参考 CES 2014 : Voyce, le collier connecté pour surveiller la santé de son chien
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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