最近増えてきた睡眠のためのガジェットの紹介です。
Withingsが送り出す快適睡眠ガジェットAura
もしあなたが我々と同じような人なら、凍てつくような寒さの中、まだ日も登っていないのにベッドから出ないといけない辛さはよくご存知だと思います。
これまで数多くのガジェットが我々の睡眠リズムを測り、生物学的に自然なサイクルを促すようにしてきてくれましたが、結局どれもが最終的には私達の睡眠欲の前に惨敗をきっしてきました。
しかしWithingsのAuraは違います。
この300ドルのAuraは2つの部分から構成されているガジェットで、我々に本当に快適な睡眠を約束してくれます。あなたの(ベッドの)マットレスの下に取り付けられた移動を感知するセンサーが動きを把握し、あなたの横におかれたLEDランプが夜のリラックスしたムードを実現、朝には徐々に明るくなることで優しく起こしてくれるというものです。またこのガジェットは、特殊な光と音のパターンを数種類持っていて、昼寝や時差ボケなどについても快適な環境を実現してくれるとのことです。
Auraが他のガジェットとは違う点
Auraはマットレスの下からあなたの呼吸、心臓のリズム、そして動きをモニターしてあなたの睡眠を評価します。そしてUSBで直接接続されたこれらのデータはあなたのベッドの横にあるLEDランプに接続され、適切な光を提供します。なので、あなたが寝ようとするときは優しい夕日の色を表現しメラトニンの生成を促し、朝にはネオンブルーの色でそれを消滅させます。また、同時にプリプログラミングされた数々の音、自然の音からクラシック音楽が快適な環境を作ることに一役買っていて、うるさい目覚まし時計で無理やり起こされるような状況とはおさらばできるようになっています。すべてがうまく連携した結果こうしたガジェットが出来たのです。
Auraが示す環境構築の未来
今回紹介したAuraからこれからのトレンドを少し考えてみたいと思います。技術的にソフトとハードの融合がうまく合うようになってきた現代において、少しずつ身の回りの当たり前だったものがコンピュータと融合しつつあります。去年から話題を呼んでいたスマートウォッチやGoogleグラスなんかもそうですが、今までなら単一の機能しか持たなかったものがデジタルとの融合を果たすことでさらなる拡張性と相互作用性を持つようになりました。Auraもそうです。今まで個別に存在していた目覚まし時計、睡眠リズムのためのアプリ、周期的に光が変わるランプを一つに融合し、デジタル制御できるようになった結果、より快適な一つの「環境」を提供できるようになってきた、ということです。
今後さらに少しずつデジタル化が進んでいきます。ベッド、椅子、照明、床、壁、強いては部屋までもがシームレスに繋がるようになると考えられます。そうなるとそれらをうまく繋げるためのアプリなどが出現し、ボタンひとつで自分の気に入った環境を作り出すことも可能になるかもしれません。そうなると自分にあった環境の構築は今まで以上に簡単になり、以前までは建築家やインテリアデザイナーの仕事だった「空間の構築」までもが個々人の手に委ねられるようになるのではないでしょうか。
わくわくしますね!
ゴメス
ビデオ
参考URL:
http://www.engadget.com/2014/01/05/withings-aura-wake-up-light-sleep-gadget/
Author Profile

- Twitter:@gomessdegomess
- ゴメスこと中込翔。慶應理工システムデザイン工学科卒業。脳血管のシミュレーションの研究を行った。現在はインドのシリコンバレー:バンガロールにてソフトウェアエンジニア。ヒューストン大学の博士課程に合格、9月進学予定。ブレイン・マシン・インターフェイスにおける研究を行う予定・
。個人ブログも展開中。
Latest entries
2014.04.24ガジェットデジタル鏡であなたの身体の内蔵を可視化
2014.04.11医療外科用生分解性ナノファイバーによる組織間の接着
2014.04.04医療頭蓋骨を3Dプリンターでプリントアウトし移植手術
2014.03.17webサービス従業員の福利厚生管理システム、Castlight HealthがIPOへ