【ウェアラブル市場】2014年のトレンドと大手企業による新規参入

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Epsonがウェアラブル市場に参入、心拍数の計測が可能に

 

プリンターやプロジェクターで知られているEpsonの米法人がCESにて、健康管理を目的とした二種類のウェアラブルデバイスを発表した。2012年から2013年に話題となったJawboneのUP、FitbitのForce、NikeのFuelBand SEはいずれもステップと睡眠を計測するウェアラブルデバイスだが、今回Epsonが公開したPulsenseシリーズはこれに「心拍数」を加えた3つの計測機能を備えている。(すでに販売されている心拍数を計測できるウェアラブルデバイスとしてMIO Alphaがあるが、これは心拍数しか計測できない。)

 

EpsonのPulsenseシリーズは2014年夏発売で、価格は液晶表示バージョンで199ドル、LEDライト表示バージョンで129ドルを予定している。

 

 

 

Bluetooth LE搭載。LG社はスマートウォッチでフィットネス市場へ参入

 

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またほぼ同日、高い液晶技術で知られる韓国企業LGも春発売のウェアラブルデバイスを発表した。LGのLife Band Touchは着信通知などのスマートウォッチ機能を搭載した、フィットネストラッカーである。Bluetooth Low Energyを使用しすることでAndoroid OSと同期することできる。計測できるのは運動要素のみで、移動距離やカロリーをトラッキングしてくれる。

 

Life Band Touchがこれまでの多くの製品と異なる点はやはり「Blouetoothで同期している」という点であり、アクティベートする際に物理的な接続が必要ない。筆者はJawbone UPを使用しているが、目覚まし設定を変更するたびにイヤフォンジャックに接続し一分程度待たなければアクティベートできないという点に少なからず不満感を抱いていた。

しかしUPは充電という面では非常に優れており、一度の充電で大体10日以上継続する。LEとはいえBluetoothを使用するLife Band Touchの充電がどれほど継続するものかは購入前に気にする必要がありそうだ。

 

 

 

2014年は高機能化を目指すスタートアップ製品と、日本の大手企業の参入に注目

 

2014年に販売予定のリスト型ウェアラブルデバイスの多くが、単純な運動と睡眠の計測に加え、新たな要素を計測できるようになる。例えば秋に発売予定のAIROはLEDによる血液測定で摂取カロリーを計測できたり、また上記のPulsenseシリーズのように心拍数を計測することが出来る。(運動効果の指標として心拍数を計測するPulsenseシリーズに比べ、AIROはストレスの指標のために心拍数を計測するようだ。)また2014年はスマートウォッチの加速が予想されている点でみると、フィットネストラッキングの形態そのものの変化もまだまだ期待できそうだ。

 

これまでに国内大手メーカーで発売しているのはオムロンの「WMシリーズ」のみであったが、今後国内でも大手企業によるウェアラブル市場への参入が加速しそうだ。1/7にはSonyがXperiaと動作するウェアラブルデバイスを発表している。(形状はMisfitのように円盤型の本体をクリップで好きなところに装着するタイプのもので、測定内容や対応OSは不明)Sonyの鈴木氏はウェアラブルプラットフォームを目指していると発表したが、その点だと既に様々なOSに対応したソーシャル性の強いNikeのFuelBand SEなどが競合となるだろう。

 

また日本の場合には料金体制に注意したいところだ。例えば日本のスマホ連動型婦人体温計をみると、数千円の体温計を購入し、更にキャリアが提供する月額制のスマホサービスに加入するというものが多い。フィットネス分野だとオムロンの提供する、WMシリーズの総合健康管理サービスには月額制のプレミアム版がある。ウェアラブルデバイスでもこのような「ハード料金+サービス月額制」を取り入れた場合、無料アプリが豊富なNike Fuel BandやAPIを公開しているUPや今後日本展開する海外製品と厳しい競争となるのではないだろうか。

 

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吉澤美弥子
吉澤美弥子Twitter:@miya_yakko
慶應義塾大学看護医療学部在学中。クラウドファンディングサービスでのインターンをきっかけに海外のスタートアップに興味を持ち、現在個人ブログや外部メディアで情報を発信している。