スポーツファンが集まるオンラインコミュニティTribesports
Tribesports.comはスポーツ愛好家のためのソーシャルコミュニティサービスだ。2010年にスタートして以来、20万人以上ものユーザーによって活発に利用されており、専門のスポーツから日々の食事に関することまで様々な情報交換が行われている。現在はFacebookと連携することで簡単にユーザー登録でき、はじめに最低3つの専門スポーツとTribeを選択すればすぐに開始することができる。サービスを提供しているTribeSports社はロンドンに拠点を置くスタートアップで、2011年にベンチャーラウンドで40万ドル、2012年にシリーズAで280万ドルと総額320万ドルを調達している。
コミュニティユーザーがデザインする、新しいスポーツウェアブランド
Tribesportsがスポーツ愛好家以外にも広く知られるようになったのは、2013年8月に行われたKickstarterでのプロジェクトがきっかけだと言われている。同社は「コミュニティ上のユーザー達がスポーツウェアを開発する」という新しいビジネスモデルを提案し、39時間で3万ユーロを集めたのだ。デザインを世界中のスポーツ愛好家が集まるTribesports上でクラウドソーシングすることで効率的に生産し、小売を通すことなくTribesportsのオンラインストアで販売するというビジネスモデルだ。生産コストを最小限にし、かつ広告費を抑えることができるので、通常のスポーツメーカーの製品に比べ、40%近くも安く販売している。男性は52.5ドル~、女性は54.5ドル~で上下揃えて購入できる。
トレーニングセッションのiOSのアプリを開発中
昨日1/6のTechCrunchで、Tribesportsの開発中のiOSアプリが取り上げられた。トレーニング中のサポート行うアプリで、ランニングなどをGPSによってトラッキングし効果や距離を記録してくれる。過去の記録と合わせてグラフなどの可視化して管理できる他、Tribesportsのコミュニティ上にトレーニング内容をアップロードすることが出来る。アプリは完全無料で、プレミアム版やアドオンなどで課金を行うそうだ。一番の特徴は、単にランニングのトラッキングできるだけではなく、様々なスポーツに対応してトラッキングできるという点だ。現在アメリカではセッション系アプリが急増している中、Tribesportsはすでにコミュニティを持っているという点で期待できそうだ。
Author Profile

- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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