従業員への様々な給付を一括管理出来るプラットフォームのMaxwell
Maxwell HealthはNYとマサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く、中小企業をサポートするスタートアップだ。同社は2012年11月に創業し、従業員の福利厚生や健康、給与の管理をスムーズにするサービスを提供している。Maxwellを利用している会社の従業員は、医療保険をはじめとする様々な福利厚生をスマホなどで管理できるのだ。
保険ブローカーやPEOのサポートを受けて保険の管理を行うのが一般的であったが、Maxwellを利用することで以下のことがペーパーレスの一元管理で行えるようになった。
- 様々な医療給付の管理
- 民間保険の管理
- 公的医療の管理
- カスタマイズ可能な福利厚生の管理
- 保険市場にアクセスし、節約のプランを作成できる。
- 従業員はスマホアプリでプラットフォームにアクセスできる。
- 人事支援
- 従業員はプラットフォーム上で家計の管理もできる。
- 追加の有料プランで、給与の管理もできる。
Maxwellはこの他にもコンシェルジュサービスを提供しており、従業員からのクレームの評価や、健康増進に関するサポートや、医師の紹介などを行っている。Maxwellは雇用主負担の月額制だが、同社によると最近では保険ブローカーが利用料金を負担し、雇用主は無料で利用しているケースが多いと言う。雇用主がブローカーとMaxwellを併用することで、ブローカーは直接雇用主と話せるからだ。
Catalyst Health & Technology Partnersなどから新たに600万ドルを調達
Maxwellは2012年11月にサービスをローンチ後、2013年8月にシリーズAでTribeca Venture PartnersやLerer Venturesなどから総額200万ドルを調達、2013年12月にはVaizra InvestmentsやCatalyst Health & Technology Partnersなどから総額600万ドルを調達している。Catalyst Health & Technology Partnersは医療保険市場や医療分野のテクノロジーに特化した、アーリーステージの投資会社であり、ヘルスケアテクノロジーやメディカルテクノロジーを追う際には注目の企業だ。
Author Profile

- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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