2013年医療テクノロジーイノベーションTOP10

 

2013年は医療界においてテクノロジーの進歩が著しい年でした。今回はそうしたイノベーションのトップ10がまとめられていたので簡単に翻訳して時にはコメントをつけて紹介したいと思います。

 

HIV治療の一筋の希望はハチの毒?

 

怒り狂ったハチの鋭い針のように、ハチから単離された毒がAIDSのウイルスであるHIVの防御膜に穴を開けることができることがわかりました。特殊なバンパーを使ってナノ粒子に添付することで、人間の正常な細胞を傷つけることなくウイルスのみを駆除することができるそうです。

 

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毒をもって毒を制すの考え方をそのまま体現したような技術ですね。そういえばウイルスを人工的に作り運び屋として利用するといった技術も少し前に話題になっていました。これからが楽しみです。

 

 

子供の医療治療にHIVウイルス

 

イタリアのある研究者が、HIVの高い感染性のメカニズムを子供の遺伝子治療に応用することをやってのけたということです。子供の骨髄から採取した幹細胞にHIVウイルスの危害を加える部分を除いた状態で、欠陥のある遺伝子を正しいものに置き換えるといった手法のようです。

 

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ウイルスやバクテリア感染を分析できる瞬間血液テスト

 

風邪のような症状のときに、それがウイルス性によるものなのかバクテリアによるものなのか、もう悩む必要はなくなる新しくて早く、正確な血液検査がデューク大学で開発されたそうです。

 

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15歳のイノベーション!最安の膵臓ガン検査手法

 

わずか15歳のJack Andrakaによって開発された、時間もお金もかからない膵臓ガン検査の手法です。この検査は、まだ開発途中ですが、膵臓ガン患者特有のとあるタンパク質に反応する抗体を取り付けたカーボンナノチューブを用いるそうです。

 

こちらは日本でもだいぶ話題になっていたので知っている方も多いのではないでしょうか?彼のTEDトークもまた素晴らしいものでした。なんといってもすごかったのは彼の諦めない行動力。真相をまだ知らない方はぜひこちらから見てみてください。https://www.youtube.com/watch?v=r55a0FapF2M

 

 

光遺伝学により脳細胞を光で活性化可能に!

 

今年最も熱い技術の一つ、オプトジェネティクスの紹介です。脳に存在する特有なニューロンを遺伝子操作によって光に反応するように変えることができるこの技術は、さらなる脳の機能の解明に大いに役立つと考えられています。

 

こちらはMITのメディアラボでも行われている研究で、個人的に興味があったので一時期論文を読みあさっていました。まず光を用いるということで瞬間的なスイッチのONとOFFができること、また微小領域のみにフォーカスしてアクティベーションができるということが従来の手法とは革新的に違うところということです。詳しく知りたい方はEd Boyden MITと検索してみてください。

 

 

たった1回の咳で肺がんの検査が可能に

 

3D細胞イメージングシステムによって、肺がんの検査も医者のオフィスで咳を数回するだけで済むようになるかもしれません。Cell-CTプラットフォームは800もの物質的な特徴を見分け肺がんのを唾液のサンプルから見つけるようです。

 

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針を用いないワクチン接種はすぐそこ

 

多くの援助もあって、ロンドンのKing’s Collegeは針を使わずに直接ワクチンを皮膚の下に送る手法を開発したそうです。ディスクのような形をしたこの技術は、糖とミックスさらたワクチンがマイクロニードルになっていて、肌に押し当てられると融解し、ワクチンを運ぶそうです。

 

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シリコンバレーで血液検査がミニチュア化

 

血液数滴で血液検査が可能となるミニチュア化された技術が台頭してくるかもしれません。まだ多くが謎に包まれたままですが、Palo AltoにあるTheranosという会社はそうした未来を目指しています。

 

 

スマホで口臭をチェック

 

「Siri, 僕の口臭はどうだい?」といった光景が当たり前のように見られる日がくるかもしれません。サンフランシスコにあるとあるスタートアップは、匂いと味を感知する極小のセンサーを搭載したコンピュータチップを開発しているということです。社会的には口臭をチェックできるということに対して大いに期待が寄せられるものの、会社としては血糖値の低さや血中アルコール濃度などを一息で計測できる方向に用いたいとのことです。

 

これはまた面白い技術ですね。口臭の臭い、臭くないをどのように定量化して調べるのかもまた見ものです。そのうち車などへの導入が進み、血中アルコール濃度が基準値以上の場合車のエンジンがかからないなどの技術的な革新があると非常に面白いと思います。

 

 

糞便移植で感染に対抗せよ

 

糞便移植という手法がClostridium difficile感染への治療として提案されています。これは他人の糞便を患者に移植することで、腸内細菌を一緒に移植するという手法です。他人の便を体内に取り込むということに対して抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、健康なバクテリアを移植するという治療は他のCrohnやrheumatoid arthritis病気に利用できるということです。

 

正直はじめ聞いた時はなんだ?と思いました。しかし治療方法としては実に理にかなっていると思います。体内の最近の数は100兆を超えるといいますが、そうした小さなオーガニズムに日々私達は支えられているということを再認識させるような記事でした。

 

 

 

参考URL:
http://www.healthline.com/health-news/general-top-innovations-of-2013-120513
http://www.kurzweilai.net/injection-free-vaccination?utm_source=KurzweilAI+Daily+Newsletter&utm_campaign=8f7e8a8d92-UA-946742-1&utm_medium=email

photo credit: nffcnnr via photopin cc

Author Profile

中込 翔
中込 翔Twitter:@gomessdegomess
ゴメスこと中込翔。慶應理工システムデザイン工学科卒業。脳血管のシミュレーションの研究を行った。現在はインドのシリコンバレー:バンガロールにてソフトウェアエンジニア。ヒューストン大学の博士課程に合格、9月進学予定。ブレイン・マシン・インターフェイスにおける研究を行う予定・
個人ブログも展開中。