2013年海外で注目を集めた、ウェアラブルデバイスまとめ②

 

前回の2013年海外で注目を集めた、ウェアラブルデバイスまとめ①の記事に引き続き、今回も国外のウェアラブルデバイスをまとめてご紹介する。

 

血中酸素飽和度・体温なども測定できる高度なセンサーを備えたAmiigo

 

Amiigo

Amiigo社は2011年11月カリフォルニア創業の消費者向けフィットネスデバイスのメーカー。2013年1月から3月にかけてIndiegogoにプロジェクトを掲載し、約5.8万ドルを調達して注目を集めている。同社の製品は従来のウェアラブルデバイスのように運動に対するトラッキングだけではなく、身体的なデータを収集し可視化することができる。運動の種類/セット数/継続時間/速度/強度といった基本的な運動データに加えて、心拍数/血中酸素濃度/皮膚温度/全体的な活動レベル/消費カロリーといった身体データ測定も可能で、運動に対する生体反応を把握することが出来る。

 

Ammigoの価格は色によって異なるが、最も安い黒色デザインで99ドルとなっている。その他のデザインは一律119ドルとほかのリストタイプのウェアラブルデバイスと比べても安価である。購入は現在Indiegogoからの予約購入のみで、同サイトのプロジェクトも現在終了しているので正式発表まで待つ必要がある。

 

 

スポーツシューズ・スマートフォンと連携し、運動中の身体データをトラッキングするMilestone Pod

 

Milestone Pod3

 

これまで紹介したのはいずれも身体に直接密着させて装着するデバイスであったが、Milestone Podは肌に密着させる必要はなく、スポーツシューズに装着するタイプなので非常にストレスが少ない。これまでにもシューズそのものにセンサーが組み込まれている製品は存在したが、いずれもシューズそのものの寿命でセンサーも使えなくなってしまうため割高であった。しかし今回Milestone Podはどのシューズにも用いることができるという着脱可能タイプのデザインでコスト面の問題を解決した。そして何より画期的なのはバッテリー面である。これまでのウェアラブルデバイスではほぼ毎日充電する必要があったが、同製品では一度の充電で非常に長続きするので日常的な充電は必要ない。

 

 

Android搭載スマートウォッチWearITがパーソナルヘルスデバイス機能を強化

 

WearIT

 

2011年ごろからiPod nanoを時計にというコンセプトのプロダクトがKickstarterなどで多くみられるようになったが、さらにスマートフォンと連携するスマートウォッチという概念が日本国内で浸透し始めたのは2013年はじめ頃である。この秋(2013年10月25日)正式に国内で発売した初のAndroid搭載スマートウォッチであるSmartWatch2 SW2を皮切りに、ますます注目を集めている分野である。頻繁に耳にするようになった単語であるが、実際にiOSを搭載したiWatch(appleがロシアにて商標登録済み)の発売は2014年秋といわれている。(非公式情報)今回ご紹介するAndoroid搭載のスマートウォッチであるWearITは単純にスマートフォンの操作を身近にすることを目的としているわけではなく、健康管理という点に特化した製品である。高度なセンサーを搭載していて運動のトラッキングはもちろん、スマートフォンと連携しているためBluetoothをオンにしておくだけでリアルタイムな連携が可能である。

 

これまでのライフログ系ウェアラブルデバイスと比較すると、WearITは単純に身体データをトラッキングするという機能だけではなく、スマートウォッチならではの機能が充実している。心拍数や運動量のみではなく、GPSを活用した地図サービスや音楽機能、写真ギャラリー機能などを利用することができる。スマートフォンそのものが身体データのトラッキングも可能なウェアラブルデバイスになった理想的な製品である。同製品はまだ未発売であり、今後確実に増加するスマートウォッチ製品のなかでどの時期に発売できるかが鍵となる。

 

 

一日の姿勢をトラッキングし、猫背を矯正する新感覚ウェアラブルデバイスLUMOback

 

The LUMOback Posture Sensor

 

 

長時間イスに座ってPC作業などをしている人にとって、腰痛や肩こりといった悩み付き物であるが、いざ集中していると姿勢が悪い状態で居続けてしまう。この悩みを解決するために生まれたデバイスがLUMObackであり、一日の姿勢をトラッキングして身体的ストレスや負荷をアプリと連携して可視化して通知してくれる。姿勢のトラッキングに限らず従来のライフログ(一日を通した運動量)もデータ化してくれるのでLUMOback一つで基本的な運動習慣と姿勢の両方を矯正することができる。

 

LUMOback2

 

 

製品は背中に装着するバンドタイプの小型デバイスで、価格は149ドルとなっている。発売葉2013年12月15日現在、サイトから事前予約することができる。同社は2011年創業のシリコンバレーを拠点とするスタートアップだ。2012年4月にはMorado Venturesからシードラウンドで110万ドルを調達し、同年12月にはMadrona Venture Group、Innovation EndeavorsからシリーズAで500万ドルを調達している。

 

以上前回に引き続き今回も4つのデバイスを紹介した。次回も国外で注目を集めるウェアラブルデバイスを紹介する予定である。

Author Profile

吉澤美弥子
吉澤美弥子Twitter:@miya_yakko
慶應義塾大学看護医療学部在学中。クラウドファンディングサービスでのインターンをきっかけに海外のスタートアップに興味を持ち、現在個人ブログや外部メディアで情報を発信している。