Qardio社のウェアラブルデバイスで自宅にいながら心電図・血圧を測定

 

QardioCore   Qardio

 

近年注目を集めているQardio社は、医者が患者の健康状態をモニタリングする際に役立つウェアラブルデバイスを開発している。

 

 

専用アプリで見れる、ストレスフリーな心電図計測モニタQardioCore

 

Qardio Coreは胸部に装着するスタイリッシュなウェアラブルデバイスで、心電図・心拍数のモニター・心拍変動・身体活動のレベル・体温の変動をスマートフォンで継続的にモニタリングが可能。さらにこの計測データは、いつでもアクセス可能なクラウドストレージに保存され、医師もアプリ等で確認することができる。

 

皆さんも健康診断で心電図測定したご経験があると思うが、一般的な心電図は胸部と四肢に誘導体を装着し安静状態で計測する。しかしこの12誘導心電図という方法だと、不規則に起こる不整脈や狭心症は測定できないことが多い。その場合には24時間の日常生活の中で心電図を測定する必要があるのだ。しかし現在一般に医療機関で導入されている24時間測定の心電図は、握りこぶし大の機械から伸びている誘導体を皮膚にテープで固定するものだ。最新の機器ですと装着したままの入浴も可能であるが、それでも24時間装着していなければいけないのは検査にしては負担が大きい。そのためQardioCoreのようにストレスの少ない装着感で、さらにリアルタイムで測定出来るのは非常に便利であり、将来医療現場での活躍も期待される。

 

QardioCore   Qardiotop

 

 

QardioCoreは医療的な測定以外にも、スポーツの領域での活躍も期待されている。皆さんもご存意の通り、運動時の脈拍数を測ることは重要だ。QardioCoreを運動時に装着することで、運動負荷に対する心臓の動きをリアルタイムで測定出来るのだ。さらにトレーナーも簡単にデータにアクセス出来るので、データを元にとレージングメニューを組んでもらうことができる。

 

 

 

血圧を測定し、データ管理出来るスマホ伝動型血圧計

 

QuardioはQardioCoreの他にも、QardioArmというスマホを用いた血圧計を開発している。QardioArmはシンプルなウェアラブルデバイスで、腕に装着するバンドとスマホのみで血圧と心拍数を性格に計測できる。QardioCoreと同様に計測データはスマートフォンで確認でき、またいつでもアクセス可能なクラウドストレージに保存される。

 

QardioArm   Qardiotop

 

 

 

高血圧自体の自覚症状は何もないことが多いですが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクとなる点で非常に注意すべき状態だ。平成23年国民健康栄養調査報告によると高血圧の割合は男性36.9%女性27.4%であり、国民医療費のうち高血圧性疾患の医療費は1兆8830億円となっている。

 

 

 

 

QuardioによるmHealthの可能性

 

 

これまでにもRock Health発の次世代検査・診断に特化したスター   トアップ【3選】スマホでにきび肌を診断できるデバイスがTC Disrupt Europeで公開されるといった記事でご紹介したような「モバイルデバイスで医療をより便利に」というmHealthが現在アメリカで注目されている。

 

mHealthの多くは、スマートフォンに接続出来るデバイスで身体データを計測し、クラウドに計測データが送信されて、医師と患者がいつでもアクセスできるというものだ。そのなかでもQuardio社が開発している心電図や血圧といったものは持続的な計測が必要という点や、より自然な状態での計測が必要という点で、mHealthとの相性はとても良く期待されている。

 

 

Author Profile

吉澤 美弥子
吉澤 美弥子Twitter:@miyakomx
慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。外資系証券会社の株式リサーチ部で、TMT市場に関わる調査アシスタントなどを経て、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタル、500 Startupsの日本ファンドに務める。