おむつ交換のタイミングをアラートするデバイス。介護や医療現場での活躍に期待

 

保育・看護・介護業界での導入が期待される、ウェアラブルデバイスのSiempreSecos社をご紹介する。

ignisplus

 

おむつ交換のタイミングを検知し、介助者に伝えるウェアラブルデバイス

 

TechCrunchがとりあげたIgnisはシリコン製の水分センサーだ。おむつに取り付けると尿を検知した際に介助者に通知してくれるのだ。介助者は腕につけるバンドや置時計型のデバイスによって、離れていても瞬時におむつ交換のタイミングを知ることができる。
IgnisはバルセロナのSiempreSecos(英語ではAlwaysDry)によって、赤ちゃんのおむつや、失禁症で悩む高齢者のために開発された。不便さだけではなく当人の不快感が伴いがちであった「おむつのチェック」が、このセンサーによって必要時にのみおむつの着脱をすればよくなるのだ。SiempreSecosの重点市場の一つは介護施設で、認知症などの要介助者とヘルパー双方の負担を軽くするとのことだ。複数の患者をモニタする場合にはPC用のアラートプログラムを使用することも可能で、介護施設を始め医療機関や保育施設などでの導入が見込まれる。

 

 

様々な製品バリエーションで乳幼児から高齢者まで対応

 

clipis
家庭で赤ん坊のおむつ交換に使う場合にはClipisというシリーズがおすすめだ。アラートする湿度を3段階のなかから選べ、保育者が着用するバンドには湿度が表示される。また赤ん坊と保育者の距離は最大50mまでの範囲で使用可能となっている。価格は35ドル~60ドル

 

kidry
幼児のおねしょ対策に使えるセンサーとしてKidryというシリーズも提供している。この製品はおねしょをしがちな幼児の下着やおむつにセンサーを取り付け、寝ている間に尿を検知した際に目覚まし時計が音を発し、起こしてくれるというデバイスだ。これにより親子の負担が少なく、おねしょトレーニングができるとのこと。価格は35ドル~60ドル。

 

 

 

 

女性の生理用ナプキン用のセンサーとして開発されたIgnisシリーズも注目だ。女性のナプキンに装着し、出血の量を湿度として3つの段階でアラートしてくれる。介助者が閉経前の女性である場合、ナプキン交換のタイミングはおむつ以上に個人差が大きく、特に医療現場などでの活躍が期待される。価格は35ドル~60ドル。

 

 

ignis plus1成人の介護用シリーズには2つ製品があり、専門職による介助用Ignis plus・専門機関での介助用Ignis professionalというように使用環境によって分かれている。Ignis plusは基本的な機能は幼児のおむつ交換用センサーと同じで、50m内にいる介助者に要介助者のおむつの湿度によって交換のタイミングを知らせる。Ignis professionalは医療機関や介護施設といった集団の要介助者を管理する必要のある現場のためのセンサーだ。各要介助者にとりつけた水分センサーの情報はPCへ中央管理的に送信されるため、介助者は複数の要介助者のおむつ管理が効率的に行える。介助者と要介助者の距離も100mまで対応していて、通常の製品より使用可能な範囲が広くなっているのも特徴的だ。また他の製品は石鹸等の洗剤での洗浄が可能となっているが、Ignis Professionalは100度以上の温熱消毒も可能になっている。価格は10センサーとソフトウェアのセットで500ドル〜520ドル。

 

SiempreSecosは昨年研究開発に4万ユーロを投資し、加えて25000ユーロの融資も受けている。今後このような介護や医療現場での導入が可能なウェアラブルデバイスの活躍に期待だ。

 

(参照TechCrunch

Author Profile

吉澤 美弥子
吉澤 美弥子Twitter:@miyakomx
慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。外資系証券会社の株式リサーチ部で、TMT市場に関わる調査アシスタントなどを経て、現在はシリコンバレーのベンチャーキャピタル、500 Startupsの日本ファンドに務める。