フランス政府がHIVの蔓延対策として自宅で検査できるHIV検査キットが販売される見通しだと発表した。(AFPBBニュース)米国では薬局・ドラッグストアで検査キットが手に入るなど、諸外国の対策として検査キットは注目されている。
日本でオンラインで購入可能なエイズ検査キット
日本国内でもすでに数社が検査キットをオンラインで販売している。オンラインで購入し、届いたキットで採血後、返送するだけで自宅でHIV検査ができるという物だ。検査結果は商品によってオンライン・郵送・メールなどの方法がある。
オンラインで検査結果が見れるキット、STDチェッカー
STDチェッカーはHIV単体の検査キットの価格は4930円、注文から約一週間程度で結果がオンラインでみることができるキットを提供している。検査方法は採血だが、STDチェッカーでは採血不足による再検査の場合無料で再検査用のキットを提供している。このSTDチェッカーという商品を販売している株式会社アルバコーポレーションは、エイズ検査商品以外に一般的な性感染症の検査キットやHIV・性感染症を一緒に検査出来るキットなどを低価格で販売している。
セルシーフィットのHIV単体の検査キットの価格は4200円で、キット受け取りがコンビニでも可能だ。検査結果はオンライン・携帯・郵送の三種類から選ぶことができる。
セルシーフィットではHIVや性感染症だけではなく、乳がん検査キットやガン検査キットという珍しいキットを販売している。
検査キットで注意すること
これらの検査キットはスクリーニング検査で、擬陽性を含む。つまり病院で正式な検査後、陰性に変更になる可能性もあるので注意が必要だ。また厚生労働省は保健所での無料の検査を推奨するとともに「自分で結果判別出来るHIV自己検査キット」は使用しないように勧告している。(上でご紹介したのは自宅で検体を採取し、専門機関が判別する検査キットで医療機器届出を受理されたものだ。)また病院・キットでの検査に関わらず、HIV抗体の検出は感染日から約3ヶ月かかるため、感染の可能性がある日が思い当たる場合はその3ヶ月後に検査する必要がある。
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- Twitter:@miyakomx
- 慶應義塾大学看護医療学部卒業。在学中に海外のヘルステック企業やデジタルヘルス企業に関して取り上げる、HealthTechNewsを立ち上げる。その後米系ベンチャーキャピタル500 Startupsの日本ファンドを経て、現在はCoral Capitalで投資担当を務める。
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