日本初となるゲノム解析サービス「ジーンクエスト」



東京大学発のバイオベンチャーであるジーンクエストは、日本初の個人向け大規模遺伝子解析サービスを今年1月にローンチした。がんや高血圧など病気発症のリスクや、近視や薄毛などの体質に関する様々な遺伝子情報を簡便に調べることができる。

人の個人差を生み出すSNP

ヒトの遺伝情報はDNAの塩基配列によって決定され、それらがタンパク質の発現を支配する。
2004年にヒトゲノムの全30億塩基対が解読されているが、個々の塩基配列の機能や役割、発現したRNAやタンパク質の挙動など未だわからないことが多い。ヒトゲノム配列は0.1%の割合で個人間で異なっており、その差異を作り出しているのがSNPだ。
 
ゲノム塩基配列中に1つ塩基が変異した多様性が見られ、その変異が集団内で1%以上の頻度で見られる時、これをSNP(一塩基多型)と呼ぶ。SNPによるわずかな差が例えばお酒の強さや髪の色、または特定の疾患へのかかりやすさなどに影響を与える。遺伝子解析サービスではSNPを調べることで、自らの様々なリスクを知り、予防などに繋げることが出来る。

日本初のゲノム解析サービス「ジーンクエスト」

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ジーンクエストでは、病気・形質に関係する約5000種類の遺伝子を調べることで、生活習慣病などの疾患のリスクや体質の特徴など200種類もの項目に関する情報が得られる。手順は非常に簡単で、自宅に届いたキットに唾液を採取して返送するだけだ。4-6週間後にWEB上で自分の結果を確認することが出来る。
 
ジーンクエストのサービスの基盤の1つが、DNAチップ(マイクロアレイ)を用いた大規模解析技術だ。DNAチップは、DNAのプローブが小さな板の上に規則的に配置されたもので、唾液から抽出したDNAを元に約30万箇所のSNPについて、その遺伝子型(ジェノタイプ)を一度に測定出来る。
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DNAチップの技術革新が進んだことで、より安価でかつ網羅的な解析が可能となり、ジーンクエストでは日本国内で最も多様な項目についての解析を行うことが出来る。
 

また、23andMeのように海外で人気の遺伝子解析サービスとは異なり、日本人の遺伝情報に特化した解析を行うことでより正確な解釈を出すことが可能だ。解析した遺伝子の情報を用いて研究を進めることで、更に正確な解析にも繋げることが出来る。サービス価格は2月28日までは期間限定で39,840円(それ以降は49,800円)。
 
ジーンクエストCEOの高橋祥子氏にサービスにこめた想いや、遺伝子解析が切り開く未来について、先日お話を伺うことが出来た。インタビュー記事も是非参照して欲しい。
 
via 【ジーンクエスト

Author Profile

松村 一希
松村 一希ライターTwitter:@kazuki24_
慶應義塾大学医学部4年生。NPO法人ジャパンハートにて、クラウドファンディングプロジェクトを成功させ300万円を集めた実績を持つ。ソーシャルグッドを専門に、NPO向けのネットメディアであるテントセンでのライターを務める他、自身の学業である医学とITとの連携に広く興味を持つ。